出会いと、書きたくなった理由
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を観終わったあと、頭の中で「一生一緒にいてくれや♫」が鳴り止まなくなりました。
最高バディすぎて、観終わってすぐ原作小説に手を伸ばしてしまったくらいです。
太陽の光が弱まり、地球が氷河期へと向かう。その原因を探って解決策を見つけるため宇宙へ送り出された主人公グレースが、辿り着いた星である「相棒」と出会う。
あらすじだけ聞くと、シリアスで重たい話を想像するかもしれません。でも、この作品の本当の魅力は、未知に対して科学で地道に挑んでいく姿の格好良さと、過酷なミッションを塗り替えてしまう異種族間バディものとしての面白さにあります。
語りたいことが多すぎて、頭の整理を兼ねて記事にしておきたくなりました。
ネタバレなしで魅力を伝えたあと、後半は折りたたみで詳細感想も書いています。気になる方だけ開いてみてください。
ネタバレなしで語る、この映画のここが良い
SFとしても異種族間バディものとしても、ひたすら面白い
物語の発端は、ある日突然観測された、太陽と金星の間に見える光の道筋。これが「ペトロヴァ・ライン」と呼ばれるものです。このラインの正体を調べる過程で、太陽の光が徐々に弱まっていることと、その原因が「アストロファージ」という極小微生物だと判明します。
アストロファージは「宇宙(アストロ)+マクロファージ」を組み合わせた造語で、光を捕食して莫大なエネルギーを生み出す性質を持っています。このエネルギーがどれくらい莫大かと言うと、極小の微生物が単独で太陽と金星の間を行き来できるレベル。ペトロヴァ・ラインは、その移動の際に放射される赤外線が地球から線のように見えていたもの、というわけです。
そして人類は、このアストロファージのエネルギーを宇宙船の燃料に転用することを思いつきます。地球を滅ぼしかけている存在を、地球を救うための道具に変える。この発想の転換も、作品の見どころのひとつでした。
地球の希望は、アストロファージに捕食されていない唯一の恒星「タウセチ」へ行って解決策を探すこと。
ちなみに私、これを観たあとに知って驚いたんですが、タウセチって実在する恒星なんですね。完全なファンタジー宇宙の話だと思って観ていたら、ちゃんと現実の星でした。こういう細部のリアリティが、作品全体の説得力を支えています。
ただ、培養時間が足りないため、アストロファージは片道分しか積めません。つまり、戻ってこられない片道切符のミッションです。
さらにタウセチまでは何年もかかるため、密室での長期航行による精神異常を避ける目的で、乗組員は人工的な昏睡状態(疑似コールドスリープ)で数年経過させる予定でした。
タウセチに辿り着いたグレースが、そこで出会った宇宙人とともに原因を究明していく物語です。
片道切符という設定だけ聞くと辛そうですが、この異種族間バディの要素が陰鬱な空気を全部塗り替えてくれます。「最高バディが宇宙で出会う話」として、もうずっと観ていたい。
記憶喪失から始まる、ドキドキの導入
この物語、最初から順を追っても面白いだろうに、わざわざ記憶喪失状態のグレースが目覚める場面から始まります。
長期の昏睡状態から目覚めた弊害で、自分の名前も、ミッションのことも、宇宙にいることも忘れている。でも残っている科学知識から「この部屋の重量、地球ではありえない」と気づいて、自分が宇宙にいると推理していく。
過去のことは回想で少しずつ思い出していくので、観ているこちらもグレースと一緒に「ここどこ?」「何これ?」とドキドキできる構成に唸ります。
そして、グレースが目覚めたとき、同乗していた他の乗組員2人はコールドスリープからの覚醒に失敗して亡くなっていました。
3人で出発したはずが、たった一人で目覚めることになったグレース。長い航行の末にタウセチに辿り着いて出会うのが、ロッキーと呼ぶことになる宇宙人です。
バディに会う前から、もう面白い。
未知に科学で挑む姿が、たまらなく好き
私がこの作品で一番好きなのは、グレースが未知の事象に対して、科学と知性と地道な努力でじりじりとじり寄っていくところです。
グレースが目覚めてから自分のいる場所が宇宙船だと気づくくだりもそうですが、そんな「未知」への好奇心でどんどん進んでいく姿が楽しいです。
異種族との最初のコンタクトって、作品によっては便利な翻訳機がポンと出てきて一瞬で解決したりしますよね。この作品はそれをしません。
宇宙船の接近から始まって、物質のやり取り、立体的な宇宙地図を使ったコミュニケーション、対面、そして言語の構築まで、本当に一段ずつ階段を上っていく。
特に「カプセルを投擲する」場面が好きです。空気のない宇宙空間で、相手に取りやすい速度で物を投げる技術力もすごい。受け取ったカプセルの成分を調べたら「キセノン」と表示が。キセノンといえばキセノンガスですね。地球では気体。なのにカプセルは固形。つまり相手はキセノンガスを固形にして工作する技術の持ち主(グレースはこれを「キセノナイト」と呼びます)。そしてカプセルの開け方を「地球と違うなら左回しかな?」と考えるグレースの好奇心とワクワクが、こちらにそのまま伝わってきます。
カプセルから取り出されたのは立体宇宙地図でした。ぱっと見は、金属ワイヤーと球体をつなぎ合わせたヘッドマッサージャーみたいな造形。これを「宇宙人の故郷の星と、タウセチまでの航路を表した立体地図だ」と気づくグレースもお見事!
立体地図に地球を付け足して互いの故郷を伝え合うシーンは言語を使わないコミュニケーションです。「互いに知性があって、コンタクトを取りたい気持ちがあって、相手の意図を読み取れる」ということが、台詞ではなく行動で示されていきます。
そして個人的に一番グッときたのが、言語を理解するためにグレースが翻訳ツールを自作していく場面。地味なシーンと言えば地味なんですが、めちゃくちゃ好きです。
ロッキーは、楽器の音のように鳴る声で話します。最初はそれが言語なのかさえ分かりません。でも、どうやら相手はこちらの言葉を理解しているらしい。じゃあ相手の発言、つまり語彙をパソコンに入力していって翻訳ツールを作ろう、と動き出すグレース。
たとえばグレースが指を1本立てて見せると、ロッキーが特定の音色「♪🎶♫」を鳴らす。グレースはそれをパソコンに「♪🎶♫=1」と打ち込む。これを何百回も繰り返して語彙パターンを増やしていく。
地道で、地味で、でもこの積み重ねでしかコミュニケーションは成立しないんですよね。便利な翻訳機をご都合主義で出さない姿勢に、強いリアリティがあります。
そういえば『Dr.STONE』でも、科学って結局は地道な努力の積み重ねなんだ、というメッセージが繰り返し描かれていました。『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を観ていて、あの感覚をすごく思い出しました。作者が科学を本当にリスペクトしているのが、画面の隅々から伝わってきます。
「必然」と呼べる出会い
翻訳ツールが完成してから、2人は互いの事情を話していきます。
ロッキー(見た目が岩のようなので、グレースがこう呼びます。種族名は惑星エリドに住む「エリディアン」)の側もまた、グレースと同じ理由でタウセチにやってきていました。
そして2人ともが仲間を亡くして一人ぼっちだということも判明します。
初めて出る宇宙で、放射線という存在を知らずに放射線を浴び続けた仲間は死んでしまいました。放射線という概念自体をグレースに教えられて初めて知ったのです。ロッキー自身は技師として燃料であるアストロファージの近くに居住していたため放射線を遮断するアストロファージに守られて、たった一人生き残りタウセチにたどり着いたのでした。
すごい科学技術で全部解決できるタイプの宇宙人ではありません。自分たちと同じで、できることとできないことがある存在として描かれています。
異なる星から、別々の理由で仲間を失い、同じ目的でタウセチに辿り着いたひとりぼっちの二人。
広い宇宙でこの出会いって、奇跡的な確率に思えますよね。でも、ロッキーはこれを「必然」と説明します。
ロッキーの理屈はこうです。アストロファージという同じ問題を抱えていて、その原因を解析できるだけの能力を持っていて、それでも自分たちだけでは解決できない、宇宙に出られるだけの科学技術を持っている。そんな条件が揃った異星人同士なら、アストロファージに侵されていない唯一のタウセチに、一縷の望みをかけて向かうのは当然のこと。だから二人が出会ったのは、確率の話ではなく必然なんだ、と。
この理由づけ、すごく納得できたんです。ご都合主義の「奇跡の出会い」ではなく、ちゃんと論理で説明される「必然の出会い」。理由づけの説得力に唸らされました。
それでも、エリディアンの寿命が人間よりもずっと長いとはいえ、地球年数で40年もタウセチを彷徨っていたロッキーが諦めずにいたからこそ叶った出会いだとも思います。
主人公グレースの、等身大の人物像
グレースは元々科学者で、「生物に水は必要ない」という異説を唱えて学会から追放され、教師になった人です。自説を曲げない頑固さと、知識をひけらかさない寛容さを併せ持っていて、生徒への対応も穏やかで分かりやすくて面白い。化学も物理も大嫌いだった私が、この人の授業なら受けたいと思ったくらいです。
そんなグレースに転機が訪れます。太陽と金星をつなぐペトロヴァ・ラインで発見された微細な物質。もし生物だとしたら、太陽には水がないので「生物に水は必要ない」という彼の異説こそが鍵になる、というわけで、追放された彼に研究依頼が舞い込みます。
ただ、研究を進めていく中で、その物質が生物であることに加えて、水素を持っていることが判明します。自説を心の支えにしてきたグレースが、ここで落胆する場面があるんですが、これがまた切ない。学者として自分の説が覆される瞬間って、こういう感じなんだろうな、と。
それでもグレースは研究を続け、アストロファージの培養にも成功。アストロファージ研究の第一人者となった彼は、最高責任者ストラットに半強制的に空母上の研究施設へ連れていかれます。
培養したアストロファージが万が一暴発したとき、市街地に被害が及ばないようにするためです。半強制ではあったものの、結局グレースはストラットに協力する形で研究を進めていきました。
たまに「生徒のため」を言い訳に逃げようとするズルさもある。
お人よしだけど、英雄ではない。等身大の人間として描かれているのが好きです。
そしてこのグレースに白羽の矢を立てて宇宙へ送り出すのが、全権を与えられた最高責任者ストラット。彼女もまた印象的なキャラクターで、後の展開で重要になります。
映像表現としての宇宙
宇宙空間では空気がないから音が伝わらない、という描写がきちんとされています。グレースが船外に出るとBGMも物音もピタリと止まる。あの無音感、どこまでも落ちていきそうな怖さが伝わってきました。
ロッキーの見た目は、五本の足を器用に使って動く異形そのもの。彼の宇宙船も金属棒を組み合わせたようなスタイリッシュな造形で、地球人からは出ない発想だなと感じます。「ロッキーは目が見えないし、身体が岩石だからクッションも要らないし、居住空間の快適さを求める必要がない」みたいな細部の設計まで行き届いていて、世界観に没入できました。
タイトルの由来も粋
「ヘイルメアリー」はアメフトの用語で、メアリー(マリア)に祈りながら投げる、がむしゃらなロングパスのことだそうです。ちいかわの「なんとかなれー!」みたいなニュアンスです。
このタウセチまでの宇宙航海そのものが、人類にとっての「なんとかなれプロジェクト」。そしてその航路を、ヘイルメアリー(なんとかなれパス)の軌道になぞらえた、というダブルミーニングになっているんですね。命名のセンスも、観終わると味わい深く思えました。
心が動いたシーン
ネタバレ抜きで挙げると、こんな場面で胸が動きました。
宇宙船同士の最初のコンタクトで、互いに「向こうからも近づきたい」という意思が見える瞬間。
カプセル一つで「地球と違う」感が伝わってきて、グレースの好奇心と同期できる場面。
初対面でおっかなびっくり逃げる二人の姿。
ロッキーの見た目が、いつの間にかマスコットみたいに可愛く見えてくる過程。
後半「もう試練を与えるのはやめたげて」と三回くらい思った試練の連続。
そしてラストの、平穏でスケールの大きな日常風景。
ネタバレなしで語れるのは、ここまでです。
ここから先は、ストーリーの核心部分に触れる感想になります。「気になってきた」という方は、ぜひ一度作品を体験してから戻ってきてください。
映画はAmazonプライム・ビデオやU-NEXTなどで配信されている場合があります(配信状況は時期によって変わるので、視聴前にご確認ください)。原作小説(アンディ・ウィアー著『プロジェクト・ヘイル・メアリー』)も、楽天ブックスなどで購入できます。
原作小説は映画では削られた設定や地球での出来事も盛りだくさんで新鮮な気持ちで読むことができます。
【ネタバレあり】詳細感想
ロッキーがアストロファージを提供してくれる場面
片道の燃料しか積めない決死ミッション。それを知ったロッキーは一つの提案をします。
ロッキーの船にはアストロファージの備蓄があり、彼の星は地球より熱くて重く、氷河期になるまでに猶予がある。だから故郷へ帰るのが数年遅れることになっても大丈夫だからと、グレースにアストロファージを提供してくれることになりました。地球に帰れると分かってグレースは感謝して泣きます。
良かった、と思う反面、この最高のバディが永遠に別れてしまうのが寂しくてたまらなかったです。たぶん同じ気持ちになった人はいる。
ロッキーがグレースのピンチを助けてくれる場面
タウセチで原因究明のためのサンプル採取ミッションからの帰り、不慮の事故でグレースが意識を失います。ロッキーは普段、船内ではアンモニア大気の保護ケースに入って過ごしているので、グレースに触ることも身体を支えることもできません。
気絶してしまったグレースと墜落しかけたヘイルメアリー号。
絶体絶命のピンチの中、ロッキーは保護ケースから飛び出します。酸素で体表が焼け爛れて黒い煙を上げながら、グレースを助けて宇宙船を安定させてくれました。
目覚めたグレースの前にはボロボロで休眠状態のロッキー。エリディアンは休眠に入るとそのまま死亡することもあるので、互いに見張る習慣がある。グレースは目覚めを見守りながら採取したサンプルの研究を続け、アストロファージを捕食する天敵微生物「タウメーバ(タウセチで発見したアメーバ)」を発見します。
ロッキーが目覚めるまでに、何度も研究を繰り返していたことが映画で分かりました。原作小説ではもっと長い期間だったようです。
長い休眠を経て、ロッキーは無事に目覚めてくれました。本当に良かった。解決策は見つかったけど相棒を亡くすビターエンド、にならなくて本当に良かったです。
グレースの過去の判明
タウメーバを地球向けに小型無人ポッド(ジョン、ポール、ジョージ、リンゴ)で発射し、互いに故郷へ帰るだけとなった、最高バディの別れが辛いけどこれもハッピーエンドなんだ……と思っていたら急展開。
記憶喪失だったグレースは、自分が乗組員に「立候補した」と思い込んでいた。でも実際は、アストロファージの暴発事故で予定の乗組員が亡くなり、アストロファージを扱える科学者がいなくなってしまった。育成する時間もない。そこで白羽の矢が立ったのがグレースで、決死ミッションを拒絶したけれど、無理やり乗組員にさせられていた経緯を思い出します。
ストラットは問題が解決しても、自分が極悪犯罪者として処刑されることすら覚悟していたほどの女傑です。そんな彼女ですが、グレースに恨まれるのを覚悟してなお、彼の善性を信じていたんだろうと思います。
ちなみにここでの私の感想:そんな地球に帰るのやめて、ロッキーと一緒に暮らさないか??
グレースがロッキーを助けに戻る場面
急展開すぎる過去を思い出したグレースですが、さらに畳みかけるような事件が起こります。起承転結でいうなら起承転転転転結みたいな感じですね。うっかり「やめたげてよぉ」という声が漏れそうになります。
タウメーバがキセノナイト(カプセルの素材だったあの物質)を通り抜けて逃げ出し、船内の燃料であるアストロファージを食べようとしたのです。
幸いグレースはキセノナイト以外の容器に捕獲することで事なきを得ました。
しかしロッキーの船は工作の材料がほぼすべてキセノナイト。タウメーバを閉じ込めておく手段がないんです。タウメーバは燃料庫に自由に出入りしてアストロファージを食い尽くしてしまう。そうなれば船が動かなくなるか、もしくは放射線を遮断していたアストロファージがなくなって、仲間たちと同じようにロッキーが放射線を浴びて死んでしまう。
グレースの船には、地球までの片道分のアストロファージしかありません。ロッキーを追いかけて引き返せば、もう地球には戻れない。
それでもグレースは、ロッキーを助けに向かいます。アストロファージを補充してもらっても、食料は地球まで持たない。本来は片道分の3人の食糧しかないわけですしね。
地球の生命すべてと自分の恐怖心を天秤にかけても死にたくないと願ったグレースが、バディ一人のために命を賭けるんですよ。今度は自ら選んで、片道分の決死ミッションを始める。泣きました。
ラストエンディング
グレースが室内で優雅に過ごしているシーン。家だけかと思いきや、海岸、海まで含めた一地域をバイオドームで覆っているスケールの大きさに驚嘆します。ロッキーの星はアンモニアの大気で、重量も地球より重くて熱い。安易に「ロッキーの星に行けばいい」なんて言えずにいた自分に対して、なるほどそうきたか、となりました。
地球で教鞭を取っていた頃のように、エリディアンの子どもたち?に授業をするグレース。それを見守り隣を歩くロッキー。地球での氷河期途上の様子もカットインしたけれど、グレースの「君ならできる」というビデオメッセージに笑みを浮かべるストラットも映って、後味の悪さもない最高のエンディングでした。
グレースの「君ならできる」は、かつてストラットが無理やり宇宙船に乗せようとしたグレースに向けた台詞そのままでもあって、ちょっとした皮肉と信頼が見えるのもベネ。
「一緒に居られてよかった」と心から感じた。グレースとロッキーが一緒に暮らしましたend、スタンディングオベーションでした。
こんな人に観てほしい
長くなってしまいましたが、最後にこの作品をおすすめしたい人を書いておきます。
未知の出来事に対して、科学と知性と地道な努力で挑んでいく姿が好きな人。『Dr.STONE』のように、科学を真面目にリスペクトしている作品が刺さる人。異種族間バディものが大好物な人。陰鬱になりそうな設定を、ちゃんと希望ある物語に変えてくれる作品を探している人。
逆に、テンポの良いアクション中心の作品を求めている方には、ちょっと地味だったり丁寧すぎる進行に感じるかもしれません。でも、その丁寧さの積み重ねこそが、科学への賛歌だと思いました。
原作小説も現在進行形で読み進めています。映画で描ききれなかった科学描写やグレースの内面が、原作だとさらにじっくり味わえます。翻訳ツールを作るあのシーンも、原作だとグレースの思考プロセスがもっと細かく描かれていて、地道な努力の積み重ねがより味わい深いです。
あと、原作だけのエピソードもめちゃくちゃ面白いです。たとえば「地球が冷えて氷河期になる→それなら地球温暖化を押し進めよう!→環境保全科学者を集めて地球温暖化を促進するには?」みたいな、尊厳破壊も甚だしいぶっ飛んだ話し合いがされるんですよ。ストラットの実行力に感嘆しますね。
映画を観てロッキーにハマった方は、原作で彼との交流をもう一度追体験するのがおすすめです。
最高バディの旅を、ぜひ見届けてあげてください。
